■ロータリーの綱領小史


1905年−2月に産声を上げたロータリーは、最初は会員相互の事業の助け合いと親睦でした。それが今日、高い職業倫理と奉仕の理想を鼓吹 実行する職業人の集まりに成長してきた過程が、ロータリーの綱領(ロータリーの目的)の変遷によく現れております。是非ご参考にしてください。


1906年−最初のロータリークラブが1905年2月にシカゴに創設されました。1906年1月付けの印刷されたクラブ定款の中で 綱領は次のように述べられていました:

第1.本クラブ会員の事業の利益の増大。
第2.通常社交クラブに付随する親睦及びその他の特に必要と思惟する事項の推進。

1906年中に更にもう1カ条採択されました。
第3.シカゴの最大の利益の推進、及び市民の誇りと忠誠とを市民の間に拡めること。
(類似の綱領が1908年から1910年8月までに結成された他の全クラブによって採択されました。)


1910年−次の綱領が全国ロータリークラブ連合会によつて採択されました:

第1.アメリカ全土に加盟ロータリークラブを結成することにより、ロータリーの原則を拡大伸展させること。
第2.アメリカ全土の加盟ロータリークラブの仕事及び原則を統一すること。
第3.市民の誇り及び忠誠を鼓舞激励すること。
第4.進歩的でかつ尊敬され得る営業方法を推進すること。
第5.加盟ロータリークラブの会員個人の事業の利益を増大すること。


1912年−ダルースにおける国際大会で、ロータリークラブ国際連合会の綱領は次のようになりました:

第1.ロータリーの原則を標準化し、全ロータリークラブが地元の事情に適応し得る範囲で、それを採択するよう奨励すること。
第2.世界のすべての商業中心地にロータリークラブを結成するよう奨励推進すること。
第3.現存ロータリークラブの仕事と、所属会員並に地域社会に対するこれらクラブの価値とを研究し、かくして得た情報を全ロータリークラブのために明らかにすること。
第4.広い友愛精神と、各国各都市のロータリアン職業人同士及び加盟クラブ間の利益の調和とを推進すること。

この大会では又、次の綱領を合む模範ロータリークラブ定款及び細則が承認されました:

第1.すべての合法的職業は尊重されるべきであるという認識を助長し、かつ各会員の職業を杜会への奉仕の機会を提供するものとして品位あらしめること。
第2.実業及び専門職業の道徳的水準を高めるよう鼓吹すること。
第3.構想や事業運営方法の交換により各会員の能率を増進すること。
第4.奉仕の一つの機会として、又成功を助長するものとして 情理のある交友関係を推進すること。
第5.公共の福祉に対する会員各自の関心を刺激し、かつ市の発展のために他の人々と協力すること。


1915年−サンフランシスコ大会において、国際連合会の綱領は次のように改正されました:

第1.ロータリーの原則並に活動を標準化し、かつ普及すること。
第2.世界のすべての商業中心地にロータリー クラブを結成するよう奨励し、推進し、監督すること。
第3.現在ロータリークラブの活動と、所属会員並に地域社会に対するそれらクラブの価値とを研究し、かくして得た情穀を全ロータリークラプのために明らかにすること。
第4.偏見のない友好の精神をロータリアン同士並にロータリークラブ間に推進すること。

ロータリークラブの綱領にもう1カ条が追加されて6カ条になり、又第5条が施行されました。

第5.クラブの地域社会の公共の福祉に対するクラブ会員の関心を高め、かつ、市、社会、商工業の発展のために他の人々と協力すること。
第6. 同僚や社会一般のために奉仕したいという意欲を起すよう会員を鼓舞すること。


1918年−1918年のカンザスシティー国際大会において国際連合会の綱領は次のように書き替えられました:

第1.世界中のすべての商業中心地にロータリークラブを結成するよう奨励、推進、監督すること。
第2.地方的活動ではなく、全加盟ロータリークラブの仕事及び活動を調整し、標準化し、かつ全般的に指導すること。
第3.国際連合会自体の活動を通じ、又加盟ロータリークラブを通じて次の事頃を鼓吹し育成すること。
イ) 実業及び専門職業の道徳的水準を高めること。
ロ) すべての尊ぶべき事業の基礎として奉仕の理想。
ハ) 地元の地域杜会の市民、商業、社会の繁栄及び道徳の高揚に対する全ロータリアンの積極的関心。
ニ) 成功を助長するものとして且つ叉奉仕の一つの機会として広範な交友関係の増進。
ホ) ロータリアンの能率と有用性とを高める手段として、構想及び事業運営法の相互交換。
ヘ) すべての合法的職業は尊重されるべきであるという認識を深めること、そして各ロータリアンの職業を、社会への奉仕の機会を提供するものとして品位あらしめること。
第4.専ら全ロータリアンのみの使用と利益のために、国際ロータリーの徽章 その他の記章を創案し、採択し、保存すること。
(ロータリークラブの綱領はなんら変更されませんでした。)


1919年−ソートレークシティで開かれた1919年国際大会では国際連合会の綱領はなんら変更されませんでしたが、標準ロータリークラブ定款第2条が改正され、1918年に国際連合会が採択した第3条中に列記されているのと同一の綱領が本条に追加されました。


1921年−1921年のエジンバラにおける国際大会で国際連合会の綱領第4条が第5条と変更され、新たに次のような第4条が採択されました:

第4.ロータリーの奉仕の理想に結ばれた、あらゆる国の実業人と専門職業人の親交を通じて国際間の平和と親善の推進に助力すること。


1922年−1922年のロスアンゼルス国際大会において、国際連合会は国際ロータリーと改称され、綱領は次のように改正されました:

ロータリーの綱領は次の事項を鼓吹育成することにある:
1.すべての尊ぶべき事業の基礎としての奉仕の理想。
2.実業及び専門職業の道徳的水準を高めること。
3.ロータリアンすべてがその個人生活、職業生活及び社会生活に常に奉仕の理想を適用すること。
4.奉仕の機会として知り合いを拡めること。
5.あらゆる有用な職業は尊重されるべきであるという認識を深めること、そしてロータリアン各自が職業を通じて杜会に奉仕するためにその職業を品位あらしめること。
6.ロータリーの奉仕の理想に結ばれた実業人と専門職薬人の世界的親交によって、理解と親善と国際間の平和を推進すること。
(本大会−1922年ロスアンゼルス−において、これと同一の綱領がロータリークラブに対しても採択されました。)


1927年−オステンドで開催された国際大会において、綱領第6条中の「ロータリー」という語が削除されました。


1935年−メキシコ、メキシコシティで開催された1935年国際大会において、6カ条より成るロータリーの綱領が4カ条に言い換えられ、かくしてロータりーの綱領と目標と目的に対する計画との直接関係が明示されました。
4カ条に改められた綱領は次の通りであります:

ロータリーの綱領は、尊ぶべき事業の基礎として奉仕の理想を鼓吹し、これを育成し、特に次の各項を鼓吹育成することにある:
1.奉仕の機会として、知り合いを拡めること;
2.実業及び専門職業の道徳的水準を高めること;あらゆる有用な職業は尊重されるべきであるという認識を深めること;そしてロータリアン各自が職業を通じて社会に奉仕するためにその職業を品位あらしめること;
3.ロータリアンすべてがその個人生活、職業生活及び社会生活に常に奉仕の理想を適用すること;
4.奉仕の理想に結ばれた実業人と専門職業人の世界的親交によって、国際間の理解と親善と平和を推進すること。


1951年−米国ニュージャージー州アトランティックシティーで開かれた1951年国際大会は、国際ロータリー定款第3条第1節及び標準ロータリークラブ定款第2条第1節を改正して、「objects of Rotary」を「object of Rotary」{現在(注:1968年当時)の国際ロータリー定款第3条参照}にしました。


現在のロータリーの綱領(Object of Rotary)

ロータリーの綱領は、有益な事業の基礎として奉仕の理想を鼓吹し、これを育成し、特に次の各項を鼓吹育成することにある:

第1.奉仕の機会として知り合いを広めること;
第2.事業および専門職務の道徳水準を高めること;あらゆる有用な業務は尊重されるべきであるという認識を深めること;そしてロータリアン各自が業務を通じて社会に奉仕するためにその業務を品位あらしめること;
第3.ロータリアンすべてがその個人生活、事業生活および杜会生活に常に奉仕の理想を適用すること;
第4.奉仕の理想に結ばれた、事業と専門職務に携わる人の世界的親交によって、国際間の理解と親善と平和を推進すること。
(RI定款第4条)[ロータリーの綱領中の4項目は等しく大きな意味をもつこと、また同時に行動をおこすべきものである。

「注」:現在のロータリーの綱領の日本語訳は1989年に改訳され、今日に至っています。
2003/8/4
(RI資料より)
監修:RJW委員会

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