今週の例会

第11回10月2日(月)

会長の時間

 クラウドファンディングという言葉を耳にしたことがあるかとおもいます。
簡単に言うと、アイデアをインターネットを通じて紹介し、世の中に呼びかけ、共感した人達から資金提供を受け、お返しをするという仕組みです。
このクラウドファンディングですが、お返しのあり方によって3つくらいのタイプにわけられます。
1、寄付型 お返しはなし
2、投資型 利益から配当をうけとる
3、購入型 お返しとしてモノやサービス、権利という形での特典を受け取る
というようなものになります。

 温泉と遊園地を一体化させた「湯(ゆ)~園地(えんち)」が7月29日、別府市の「別府ラクテンチ」で開催されました。
非常に分かりやすいクラウドファンディング向きの案件で、大成功例であると思います。
昨年11月、遊園地を温浴施設に仕立てたPR動画をインターネット上で公開。「100万回再生されれば計画を実行する」と別府市長が宣言すると、3日間で目標を達成しました。
今年2月から「クラウドファンディング」やふるさと納税、一般の寄付などで約8200万円を集めました。

 今回の別府の場合は、3番目のタイプになるでしょう。
申し込みは最低3千円から
3千円 御礼メール
5千円 鉄輪地獄蒸しべっぴょん ぬいぐるみ
7千円 サンダル スマホケース メモリアル動画のエンドクレジット
8千円 各日 タオル型入園券 メモリアル動画のエンドクレジット
150万出資すると別府の温泉を自宅の浴室まで運んでもらえる。
もし1億円の出資者が現れたら、「湯~園地」の1日貸し切り権をプレゼントするというものもありましたが、こちらへの出資はなかったようです。

 クラウドファンディングに近い考え方や仕組みは、日本でも昔から存在していました。
例えば寺などの改修工事。寄付を集め、修繕が終わると、寄付者の名前が寺に記されるというようなもの。
平安時代平清盛の命により、東大寺など奈良(南都)の仏教寺院を焼討にした事件(南都焼討)。それにより焼失した東大寺と大仏の修復・再建、再興事業のため全国各地の信者や有志から少額の寄付を集め、修復・再建を実現したということです。
現在クラウドファンディングは、幅広い分野で活用されています。
新しい技術を使った商品開発、本の出版、アプリ開発、CD制作やコンサート、イベント運営、伝統工芸品の制作、建築物の改修、懐かしのモノをよみがえらせる計画、企業の運転資金、など多岐にわたって広がりを見せて おります。しかし成功例ばかりではありません。
起案者の当初の見通しが甘かったなどの理由でプロジェクトが完遂されず、お返しが用意できなかったケースがあります。
出資を検討するさいは、こういったリスクから支援者を守る制度はまだありませんので、支援する前に、メールなどで質問して、疑問や懸念点を払拭し、前述のようなリスクがあることも認識はしておいてください。

 私達の奉仕活動にはお返しはありませんが、リスクはありません。
ロータリーの五大奉仕、クラブ奉仕、社会奉仕、国際奉仕、青少年奉仕、そして職業奉仕は私自身のロータリー観を思ううえで、重要な奉仕活動であります。職業を通じて社会に奉仕(貢献)し、自らの信頼・信用を高められる活動であると考えるからです。
ロータリアンとしてはまだまだ未熟です。これからもをみなさんと奉仕を学び、実践してまいります
のでどうぞよろしくお願いします。

例会の様子

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