今週の例会

第13回10月26日(月)

会長の時間

 本日は、日本文理大学の4回生で建築を学んでいる米山奨学生の高 在赫(ゴ セヒョク)君の卓話です。世話クラブの杵築ロータリークラブからカウンセラーの有田頼正会長にも参加いただきました。ありがとうございます。米山記念奨学会は、日本のロータリーの創始者、米山梅吉翁が戦後1946年に逝去され、その偉業を記念し後世に残るような有益な事業として、1952年東京ロータリークラブが発表しました。1951年サンフランシスコ講和条約が結ばれた翌年、GHQの占領が終わった年です。(ヒット曲は美空ひばりのリンゴ追分でした。)まだ戦後の苦しい生活の中、また世界情勢としても日本に厳しい目が向けられていた時に「将来の日本の生きる道は平和しかない。その平和日本を世界に理解させるためには、アジアの国々から一人でも多くの留学生を迎え入れて、平和日本を肌で感じてもらうしかない。それこそ、日本のロータリーに最もふさわしい国際奉仕事業ではないだろうか」との強い願いから生まれたものです。

 また、先週の土曜日には大分第4グループのIM(インターシティミーティング)が開催されました。「ロータリー世界平和フェローとして働く」と題して岸谷美穂さんが基調講演を行いました。国際基督教大学卒業後、NGO職員としてイラク北部クルド人自治区で現場責任者として難民・避難民支援や救援事業にたずさわられました。その後ロータリー平和フェローとして、ロータリー財団からの奨学金で英国ブラッドフォード大学大学院修士課を終了(紛争解決学)されました。その後またイラクの現地代表となり、また報道ステーションレポーターや国連児童基金(ユニセフ)のニューヨーク本部職員として活躍し、東日本大震災には日本ユニセフ協会緊急支援本部宮城フィールドマネージャーとして復興支援活動を統括されました。彼女のご自身の生き様を率直に話す姿勢はとても清々しく、また現在の民間企業のコンサルタントとして「日本企業の世界各国の多様性に則した現地での社会貢献活動の重要性」を伝えていることも私たち中小企業の経営者にとって示唆に富んだものでした。

 講演後に10名ごとに分かれて「職業を通じて社会に貢献するには?」、「世界平和の推進の為に、個人として、ロータリーとして出来る事は?」の二つのテーマでグループディスカッションを行いました。印象に残った意見は、「私たちの仕事は社会に必要とされているから存在するのであり、その仕事(職業)をより良くしていく事がすでに社会貢献であり、また会社の中で次世代の後継者、リーダーを育成する事も大きな社会貢献だ。」「私たちがすぐに岸谷さんのような貢献はできないが、ロータリアンであり続ける事で地域社会をよくしていく活動が出来る。米山奨学生や平和フェロー、ポリオプラスに寄付していく事で世界平和に貢献出来る人材を育て、子供たちの命を助ける事が出来る。つまり、私たち一人ひとりがロータリー活動を継続していく事が大切な事だ。」というものでした。

 国際ロータリーは、私たち会員の集まりであり、世界をよりよくしていくために活動しています。岸谷講師は「世界で起きていることの何でも良いから関心を持つこと」が大切であり、それについて「自分で考えること」と「相手の身になって考えてみること」と最後におっしゃっていました。世界中の会員全員がその姿勢で世界の問題に真摯に向き合っていくことができれば、少しずつでも世界は良くなっていくと信じて、会長の時間を終わります。ありがとうございました。

例会の様子

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