今週の例会

第39回6月13日(月)

会長の時間

 2016国際ロータリーソウル大会に参加してきました。5月28日(土)から6月1日(水)の4日間に開催された、第107回ロータリー国際大会の報告をさせていただきます。この大会には、世界150カ国より4万3千人のロータリアンが参加しました。

 28日に福岡よりソウルに飛び、仁川空港及びソウルから約1時間の会場のキンテックス(韓国国際展示場)に登録に向かいました。パスポートと参加申し込み時の登録ID番号を申告して、大会バッジ(名札)が発行されます。このバッジがないとセキュリティー上、本会議等の会場に入ることができません。

 29日(日)の午前中に海外からの参加者の開会式が開催されました。(午後は韓国語で開催)「韓国で世界につながろう」のテーマのもとラビンドラン会長より開会宣言があり、国旗入場式後、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が、「ロータリアンは素晴らしい活動を世界中で行っています。・・・皆様の活動は国連が目標を達成し、世界からの理解を得る上で大きな力になっています。」とポリオ撲滅や人道的活動への感謝の言葉を述べました。

 また、開会式ではさらに、韓国の黄 教安(ファン・ギョアン)首相、ラビンドラン会長の祖国であるスリランカのラニル・ウィクラマシンハ首相が特別ゲストとして出席しました。法務大臣となる以前にソウル・ロータリークラブの創立会長だった黄 教安首相は、韓国におけるロータリーの歴史とその存在について説明しました。「大勢が力を合わせれば、単独では成し遂げられない共通の目標も達成できるのです。」

 ウィクラマシンハ首相は、戦争で疲弊していたスリランカで20年前にポリオが撲滅されたことに触れ、政府とロータリーのような奉仕団体との協力について話しました。「ロータリーは、すべての国のすべての地域社会が必要とするものをもたらしてくれます」と述べた上で、ロータリーは「公職に立候補しなくても、力を合わせて地域に変化をもたらす方法」を人びとに与えることによって政府の仕事を補っていると話しました。

 ラビンドラン会長の歓迎の辞では、ポール・ハリスが3Dホログラムでスクリーンに登場しました。国際大会がソウルで開催されていることや「世界へのプレゼントになろう」のテーマを会長が紹介すると、ポール・ハリスが「超我の奉仕」の理念はどうなったのかと質問するなど、ポール・ハリスが現在の国際ロータリーの姿を見たらどう感じるのかを表現していました。

 私が一番感動したスピーチは、この後の言葉です。まだ日本語訳が発表されていないので、私なりの言葉なのでご容赦ください。
国際ロータリーの会長を受けた際、「ロータリーの活動は、ビジネス(仕事・経営)のように運営されなければならないと確信しました。よくロータリーは仕事ではないと言われますが、その通り『他にはない仕事』なのです。ロータリーの仕事は識字率の向上であり、衛生(健康)管理です。生活環境の改善であり、希望です。私たちの仕事は、『私たちが助けようとする多くの人の命を守ること』そのものです。つまり奇跡なのです。
これこそが皆さんに訴え、理解していただきたいことです。国際ロータリーが皆さんに奉仕をするように強く求めること、その効果や生産性について厳しいこと、効率を求めること、私たちの持っている資源(人的、財政的)を新しい方法で活用するように求めること、それはそうすることで私たちの「ロータリーの仕事」を大きく成長させていくことができるからなのです。

 私は、このスピーチを聞いて心が熱くなりました。と同時に今自分が出来ること、やるべきことがあっても前に一歩踏み出すことができない自分がいることも理解しています。日々の生活の中では、仕事や自分の楽しみを優先しているのは弱い自分としては当たり前のことです。しかし、ロータリーには世界中に素晴らしい人たちがいて、その一人一人がその自分の弱さと向き合いながら少しでも前に進んでいます。また、その歴史が111年続いています。その中の一人として、自分自身の成長を強く望み、何か一つでも出来ることを考えて、実践していきたいと思います。

 最後に閉会式でのラビンドラン会長の言葉で締めます。
「この地球上には、皆さんの懸命な努力のおかげで、より良い人生を送れるようになった人が大勢います。その人たちが私たちの存在に気づいていなくても、私たちの名前さえ知らなくても、それは問題ではありません。大切なのは、皆さんの活動が人びとの人生に触れ、それによって人びとがより健康で幸せになったことです。」

例会の様子

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