今週の例会

第7回8月29日(月)

会長の時間

 夏休みもそろそろ終わりですが、最近魚屋で鮎の値段を見てびっくりしました。大野川の天然の鮎がほぼ一尾1000円でした。私が小学校の低学年の頃まで、大野川の竹中付近の辺りでは、川幅一杯にしめ縄を張り鮎やボラを隅に追い込んで、鮎やボラをばんばん取っていました。そういう頃を知っていると、鮎1匹1000円、高いなーと思いました。当時の大野川は所々に瀬があり、水が澄んでいました。今は、滞留して淀んでいます。魚が棲んでいるようには見えません。これは、上流にダムが出来たためです。もちろん、治水には役立っていて、私の部落の田んぼ(竹名カントリー12番ホールから豊肥線の鉄橋方向を見下ろした辺りの田んぼ)は大野川の氾濫のたびに浸かっていましたが、ダムが出来てからは浸かったことはないようです。

 建設会社にいた時から、自然環境の回復について非常に関心を持っていました。その当時のダム及び海や川の護岸工事の工法は自然に優しくないな、いつかは撤去あるいは改良されるだろうなと思っていました。会社で将来の工法募集がありましたので、ダムの撤去工法を考えたらと提案したこともあります。そうこうしていましたら、熊本の荒瀬ダムの撤去工事に2012年度に着工したというニュースを聞きまして、本当にダム撤去が可能なんだなーとビックリしたのを思い出します。撤去の理由としては、老朽化や水利権が切れるとか、治水ダムでなく電源ダムであるとかありますが、自然環境の改善というのが大きいと思います。

 工事は1年間のうち11月から2月の冬場の4カ月間だけだそうです。これは鮎の生息育成に配慮したということです。すでに水質が改善され鮎のエサとなるコケや藻、他の生物についても増えつつあることが確認されているということです。川の水質改善だけでなく、泥干潟と化していた河口干潟は砂が増えはじめ、魚の産卵場や休憩場が増え、ウナギやサヨリ、クマエビなどが増えていることも確認され、順調に自然回復がなされています。工事完了は2018年3月末です。日本でダムは29700基ほどあるそうですが、初めてのダム撤去です。自然の回復には時間がかかるでしょうが、自然環境が改善されることは間違いありません。海、川の護岸についてもそのうち改良がなされるものと思っています。

 これからは、自然に優しい工法を考えなければいけないし、また自然を回復する工法も考えなければいけない。そして自然を回復する工法はビジネスチャンスでもあるのではないかと思います。

例会の様子

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