今週の例会

第25回1月30日(月)

会長の時間

 今日は九州農政局の西村参事官をお迎えして農政について卓話を頂きます。

 先週お話しましたように日本の食料自給率はカロリーベースで39%です。2015年の農産物(林業は除く)の輸出は4431億円、輸入は6兆5624億円です。差し引き赤字は約6兆円となっています。輸入元の第1位はアメリカで約1兆6千億円シェアー24.5%、2位は中国で約8千億円シェアー12.4%です。防衛だけでなく農産物でもアメリカに依存していることが分かります。中国からの主な輸入水産物は鶏肉や冷凍野菜です。2国間交渉でアメリカが日本の自動車の関税を高くしても、アメリカ自身に十分な自動車の生産能力があるのでアメリカは困りません。農産物については、日本がアメリカの農産物を輸入しにくくすると、この場合は日本が困ってしまいます。日本には農産物の代替措置がないからです。農産物の分野でも日本は不利だなと思ってしまいます。一方、案外と中国のシェアーが低く、輸入しているものもどうしてもというものではないので安心しました。どんな手段を取ってくるか分からない国ですから。こんなことを考えていると、食料の自給率は国力につながると思います。

 私の生まれた田舎は農村地域でしたが、現在38軒だと思いますが、その内6件が空き家と聞いています。私が相続した田んぼと畑は御多分にもれず耕してもらっています。2人に耕してもらっていますが、田んぼは70台後半の人、畑は50台後半の人です。毎年70台の人が、もう作れないと言って田んぼを返してこないかヒヤヒヤしています。もちろん行政も手を拱いているわけではなく、大分市農業委員会は、農地の出し手・受け手の情報を登録して双方を結びつける「農地流動化銀行」の業務を行っております。私も畑のほうはこの制度を利用しました。でもその後、その方は借りたのは失敗したと言っています。うちの畑が1枚の面積が狭く段々畑になっており、生産性が上がらないからです。このことは恐らく日本の大半の農地に言えることだと思います。田んぼを作ってもらっている人から帰ってきて農業しないかと誘われましたが、土地はあっても農機具を持っていないから、そう簡単にはいきません。この面からも農業をやるのはハードルが高いと思います。結局きつい仕事の割に儲からない、作り手がいなくなる、そして田舎から出ていってしまい、空き家が増えるということになってしまいます。

 でも食べ物は我慢するという訳にはいきませんから、そのうち食料を人質にアメリカや中国にいい様にあしらわれるのではないかと心配しています。

例会の様子

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