今週の例会

第10回 11月15日(月)

会長の時間

 熊本西南ロータリークラブに昔からかわいがっていただいている先輩が在籍しています。
数年前、その先輩から「熊本西南には100歳に近い年齢で、今でもバスを利用して例会に出席されている現役バリバリの素晴らしい会員さんがいる」との話を聞いたことがありました
先月のガバナー公式訪問例会でも大森ガバナーが「ロータリークラブでの心の師」と仰いでいるとおっしゃった、牧勝美さんがその人です。
熊本西南ロータリークラブに所属する牧勝美さんは、御年101歳(12月には102歳)の現役の会員さんです。
私はお会いしたことはありませんが、地区などに出向経験のある会員さんはご存じかと思います。
幕さんは、東京陸軍幼年学校から陸軍士官学校へ進学、元陸軍少佐、航空部隊で爆撃機のパイロットだったそうです。
1980年にクラブ会長を務められていますのでロータリー歴も50年ほどでしょうか?
熊本バス常務を退任後、65歳で音訳のボランティアを始められたそうです。
亡き奥様が、点字図書館で音訳をされていて、哲学や政治経済の専門書の音声化を担う人が足りないと誘われ、音訳ボランティア始められ、37年たった今も続けられています。
音訳は、朗読と違い、事前に下読みをし、分からない単語の読み方やアクセントを調べ、校正で間違えがあれば、その部分を録音しなおすという地味な作業の連続です。
今までに1100冊以上、時間に換算すると1万1200時間を越え、今でも毎日5~6時間を音訳作業に費やしているそうです。
戦前の陸軍士官学校を卒業された頭脳明晰な方なので、1冊を音訳を完成させるペースも早く、高齢にもかかわらずパソコンの録音ソフトも難なくこなされるということです。
正しい姿勢で声を出し、本を読むことが健康にも繋がっているとおっしゃっています。
外見も80代にしか見えないほど若々しい方です。
現役を退いた後も音訳というボランティアを通じてロータリーにおける職業奉仕を37年続けられていらっしゃる牧さん。
私たちが尊敬すべき先輩です。
コロナも収束し、50周年も落ち着いたら、みなさんと熊本に足を運んで、牧さんの戦中の体験談やロータリーに対する考えについてお話を聞く機会を持ちたいと思っています。

例会の様子

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